高速充電できるX-Streamテクノロジーを搭載した「EcoFlow RIVER」
ポータブル電源の弱点は、充電時間の長さです。電気容量を増やすと充電時間も増えるので、大容量モデルは事前準備の際、充電に時間がかかってしまいます。
しかし、このRIVER(リバー)に搭載されたX-streamという機能により、充電時間の長さが解消されました。容量288Wh(ワットアワー)を1.6時間で充電してくれる、スピード充電設計です。もし、電気が半分残っていたら、0.8時間=約50分で充電できます。
事前にしっかりと準備しておきたいものの、いざ出かける時になって電気が充電されていないことは起こりがち。そんな時、出かける準備をしている間に充電を完了できるのは、非常に便利です。
RIVERのもう一つ特徴的な機能は、X-Boostモードです。定格出力は600Wですが、このモードを使うと最大1200Wの出力をカバーします。時々大きな消費電力の家電を利用するという人にちょうどよいでしょう。
X-Boostモードの操作は、スマホのアプリから行います。バッテリーの状態なども確認できるので、スマホアプリの活用がおすすめです。
容量は288Whですが、オプションのバッテリー接続で576Whまで増やすことができます。電気をあまり使わない時は軽量な288Wh仕様で使い、冷蔵庫など電気を長時間必要とする時には576Whに切り替えるといった使い分けができます。
最初からバッテリーが増設されたタイプもあり、自身の使い方によって選べます。どちらにするか迷う場合は、とりあえずはコンパクトなタイプから使い始めて、電力不足を感じてきたら買い足すようにするのはいかがでしょうか。
アウトドアのタフな環境で本領を発揮する「GOAL ZERO Yeti 500X Power Station」
ポータブル電源のメーカーとして老舗のGOAL ZERO(ゴール ゼロ)。その堅牢(けんろう)な作りがアウトドアでの安心感を生み出しています。
ラインアップは、モバイルバッテリーから家庭常設向きの大容量タイプまでそろえています。今回はその中から扱いやすいYeti 500X Power Stationをピックアップしました。
ソーラーパネルは、Nomad 50 V2 Solar Panel。出力は50Wですがそのコンパクトな設計のおかげで、アウトドアで利用しやすくなっています。
Nomad 50 V2 Solar Panelの場合は最大150Wまで連結できるので、3枚まで連結が可能。コンパクトに持ち運べるのに、150Wもの強力な電力を供給できるようになります。
全高が15㎝もないのでコンパクトで、棚にも収納可能です。
充電用の入力ポートが全面と背面にあるので、設置レイアウトに合わせてケーブルを接続できるのは便利です。例えば棚にポータブル電源を置き、後ろ側からケーブルを接続してソーラーパネルをセットしておけば、常に充電された状態をキープ。まるで、家庭用ACコンセントを利用しているような感覚でポータブル電源を利用できます。
また、USB-C PD(パワーデリバリー60W)の入出力にも対応していて、家庭用電源からUSB-C経由で充電できるのも便利です。他のポータブル電源の場合、専用の充電ケーブルが必要ですが、これはUSB-C充電ケーブルでもOK。現在は、いろいろなディバイスがUSB-C充電対応のため、充電ケーブルを共有できるのは、大きなポイントです。
https://www.ask-corp.jp/products/goal-zero/
組み合わせでハイスピード充電を実現させる「BLUETTI EB55」
スッキリしたデザインが美しいBLUETTI(ブルーティー)のポータブル電源。こちらもサイズがいろいろとありますが、このEB55は500Whクラスタイプです。
出力は一般的な規格を装備していますが、上部にスマホのワイヤレス充電器が付いているのが特徴的です。
DC電源のメインスイッチをオンにすれば、煩わしいケーブル接続が不要で、本体の上部にスマホを置いておくだけで充電がスタート。気軽に利用できます。
このポータブル電源は、本体への充電機能が特徴的。入力電流(入力容量)が大きくなれば充電スピードが速くなるのは他のモデルと同じですが、本体に2系統の入力を接続できるのはこの電源ならではの機能です。
本来であればソーラーパネルなどを使用する際、並列接続して1系統で入力するのが一般的です。しかしこのモデルは並列接続して1系統にまとめる必要がなく、ソーラーパネルが2枚あればそれぞれを本体に直接接続できます。
さらに2系統の入力により、ソーラーパネルとAC電源など異なる電源を組み合わせて充電することも可能です。その結果、倍のスピードで充電できます。
中編、後編を通して、6種類のポータブル電源&ソーラーパネルを紹介しました。容量、出力、発電量などをポイントに必要なサイズを探してみてください。
大きなサイズに注目が集まりがちですが、重たくて持ち運ばなくなり、結局活用できなかったということも多く見られるので、まずは自分が使うシーンを想定することが大切です。
ソーラーパネルがあればゼロから電気をつくることができるので、災害などいざという時のためにも、ポータブル電源とソーラーパネルを準備しておくことをおすすめします。
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渡邉圭史(わたなべ・けいし)
アウトドアメーカー、出版社をへてフリーの編集者・ライターになり、アウトドア、クルマ、キャンピングカーの記事を発信。旅をしながら取材をするスタイルで、全国各地を飛び回っている。